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リサイクルをしよう!

いま,リサイクルというものがはやっています.いろいろなリサイクルが ありますが,ぼくがいうリサイクルとは,いらなくなったものを再利用することと 認識しています.ビールびんや牛乳びんを回収してもう一度利用することから, 核燃料のリサイクルまで,ゴミとして捨ててしまうのではなくて,新たなる資源と とらえ,そのまま利用したり,形を変えて利用しようという考えです.この考えは, 地球上の限られた資源を利用している地球上の生物にとって,非常に重要な考え だと思います.

では,我々はどんなリサイクルができるのでしょうか.あるいは,どんな リサイクルをするべきなのでしょうか.NHK の「クローズアップ現代」で紹介 された,ドイツのある小都市を参考にしてみます.その都市では,ゴミの リサイクル率が 50% 程度あるそうです.つまり,ゴミとして出されるもののうち, 半分はリサイクルされているということです.どのようにして達成しているので しょうか.今回は,みんなで考えてみましょう.

住民の協力

この都市の場合,ゴミの分別回収が非常に細かくなっています.日本の多くの 都市では主に「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」とでしか分けていません.この 小都市では,9 種類に分別してゴミを出すようにしているそうです.例えば, 燃えないゴミでも「リサイクル可能な缶・びん・ペットボトル」「再生可能な紙」 などです.これだけ他種類に分別して出されれば,回収→再利用というプロセスに もそれほどの手間とお金はかからないでしょう.

このように,この小都市では住民の協力によってリサイクルが成り立っているのです.

企業の協力

しかし,住民の協力だけではゴミの量は減りません.そこで,企業の協力が必要に なってきます.例えば,ドイツの条例では,洗剤などの消耗品の容器の重量に 比例して「リサイクル税」を取るようになっているそうです.つまり,ゴミに なる製品を販売している企業に対して,その処理のお金を取っているわけです.

企業もそれに対して手をこまねいているわけではありません.例えば,洗剤を 販売している企業では,容器を小さくしたり,洗剤を濃縮したりして,利益を あげようと努力します.そのことによって技術開発になるし,ゴミの量も減ると いう好循環が生まれるわけです.

行政の協力

もちろんそれだけでなく,行政の協力が必要不可欠です.例えば,この小都市では, 分別回収の周知に多くの人員とお金を割いています.各家庭を個別にまわり, ポスターと 9 つのゴミ箱を無料で配布しています.また,小学校などでも リサイクルに関する教育が徹底されています.

このように,本格的なリサイクルは,住民・企業・行政が一体となって行わなければ なりません.

ぼくらにできるリサイクル

では,現在の日本では,我々はどのようなリサイクルができるのでしょうか.基本は ゴミの分別回収です.コンビニエンスストアやスーパーマーケットには,空き缶・ 空きびん・ペットボトルの回収箱があります.これらのゴミは燃えないゴミで出す のではなく,回収箱に入れましょう.また,ゴミを減らすという観点から, シャンプーなどの容器は捨てずにとっておき,詰め替えをして再利用しましょう. 小さなことでも,できることからやっていきましょう.

企業にも努力をお願いします.例えば,現在ぼくが在学している 名古屋大学付属図書館 には紙コップでコーヒーやジュースなどを販売する自動販売機が設置して あります.その横にあるゴミ箱はいつも紙コップのゴミでいっぱいです.

前述の小都市にある大学にも同じような自動販売機があるそうですが,この 自動販売機にもリサイクルのための工夫があるそうです.ジュースなどは 紙コップでなく,プラスチックのコップで販売し,飲み終わったものは回収・ 洗浄して再利用するそうです.また,自分のコップを利用して購入することも でき,そのときは料金が割引になるそうです.技術的に不可能なことでは ありません.企業の意識の問題です.

行政も積極的に考えてください.ドイツのように,消耗品の容器に対して税金を かけるのも考えてもいいと思います.住民への周知もしかりですが,その前に 行政内部の意識改革が必要に思います.ゴミの量が増えてきたから,新しい 処分場を作るというのではなく,ゴミの量を減らすこと,リサイクルを推進 することの方がより重要で,先を考えたことだと思います.

まとめ

まだ,日本人全体で考えると,リサイクルなどの意識は低いように感じます. 今の時代はものが豊富で,使い捨ての意識が非常に高くなっています.しかし, 考えてください.地球の資源は限られています.このままの状態でいくと,資源も 環境も最悪の状態になるかもしれません.私たちの世代には関係ないと思われる かもしれませんが,ぼくたちが生きている間のことかもしれません.事態は逼迫 しているのです.自分にできることから始めましょう!

(1999.2.28)


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